【ミンサガリマスター雑談】アルベルトとシルバー親分とグレイの刀。

ミルザＰＴって今の主人公より強かったろうし、アルドラってあやびんみたいな扱いだったんだろうなぁ

アルベルトには多くの仲間がおりましたが、その一人にシルバーという娘がおりました。
シルバーはずっと洞窟の中にいて、誰からも相手にされませんでしたが、アルベルトだけは子分として接したのでした。
シルバーは子分の助けになりたいと、努力をしました。
やがて、彼女には恐ろしいほどのステータスの天分があることが分かってきました。
しかし、悲しいかな、最終ＰＴに入るには、彼女はＬＰが低すぎていました。
ＬＰ切れで離脱する彼女は、いつも足手まといでした。
それでもアルベルトだけは、パイレーツコーストに何度も迎えに行ったのです。
アルベルトがサルーインとの戦いにおもむく前夜、ラファエルとシルバーには残るように言いました。
ラファエルはシルバーと一緒の扱いをされたことに激怒しました。
シルバーも必死で「子分を守るのは親分の役目だ」と頼みましたが、
アルベルト以外の仲間に言われたのです。「足手まといだ。」
ラファエルは冥府でデスに会わせると静かになりましたが、シルバーは違いました。
アルベルト達の後をついて行ったのです。
アルベルトは気づいて、何度も洞窟に帰るように言いました。
シルバーはその度に離れたのですが、またすぐ近づいて後を追いました。
前からも後ろからも敵が現れ、アルベルト達の旅路は苦しいものでした。
仲間の一人が言いました。「ここでシルバーに後ろからの敵を防いでもらおう。」
アルベルトは反対しました。ＬＰの低いシルバーの運命が分かっていたからです。
仲間は言いました。「サルーインを倒すのが君の使命だ。」
「グレイは置いてきた。特訓はしたが刀を手放さないためついてこれそうにない。」
アルベルトも承知しなくてはなりませんでした。
シルバーは子分の役に立てることを素直に喜びました。
アルベルトはシルバーに最後の贈物をし、別れました。
永遠の別れでした。
子分のために、子分がサルーインを倒すまでと、シルバーは懸命に戦いました。
しかし、シルバーのＬＰは長くは持ちませんでした。
子分の運命を知ることなく、シルバーのＬＰは尽きてしまったのです。